老後にもらえる年金、どんなものがあるのか教えて下さい

老後にもらえる年金は老齢基礎年金と老齢厚生年金があるのはご存知ですよね

それくらいのことは知ってるけど..

では、その2つについて、もうちょっと詳しくみていきましょう!

64歳までと65歳から、老齢厚生年金には2種類あるってこと?

老齢厚生年金を受取ることができるのは65歳からで、60歳からもらえるのは、あくまでも「特別に支給してあげる」という位置づけになります

分けて考えた方がいいってことなんだね

そうです、ではまず60歳からの老齢厚生年金について説明しましょう
60歳から65歳未満の老齢厚生年金

60歳からもらえる老齢厚生年金は、あくまでも「特例」なので、いろいろな制約があります
まずは、生年月日による制限があります
男性は昭和36年4月1以前、女性は昭和41年4月1日以前に生まれた人しかもらうことができません
あと、もらえる人でも生まれたのが遅い人ほど受取ることができる年齢が遅れます
中には、64歳から1年間しかもらえない人もいます

今、現役で働いている人たちのほとんどは65歳にならないと老齢厚生年金はもらえないんだね

その他にも厚生年金の加入期間、つまりサラリーマンやOLだった期間がトータルで1年以上ないともらえないことになってます

44年間勤めると、たくさんもらえるって聞いたことがあるんだけど

そうです
44年のあいだ厚生年金に加入していた人、例えば高校を卒業して直ぐに会社員として就職して、63歳まで勤め続けたような人は通常の老齢厚生年金にプラスして約78万円、更に一定の要件を満たした配偶者がいるときは合わせて、なんと100万円がプラスされる特典があるんです

但し、この特典を受けるための条件として、「厚生年金に加入していないこと」が挙げられます

定年延長で働き続けている間はもらえないってことなんだね

メリット、デメリットをしっかり検討して後悔のない決断をしてくださいね
- 老後の年金って、いつからもらえるの?
関係する項目
65歳からの老齢厚生年金

1ヶ月でも会社勤めの期間があれば老齢厚生年金がもらえるんだね

でも、それ以前に老齢年金をもらうための条件があって、そちらの条件クリアしなければなりませんよ

それに、老齢厚生年金の本体部分である報酬比例部分は「報酬比例」っていうくらいだから期間が短ければ、それに比例して額も少なくなってしまいます

つまり、受取った報酬、つまり給与や賞与の額に比例するってことなんだね
あと、加給年金っていうのは?

会社勤めの期間が合わせて20年以上あって、逆に配偶者が20年未満だと加給年金として22万円程度の加算があるのです
敏郎さんは、いかがですか?

私は会社勤めが40年で、妻は結婚前にOLしていた時だけなんで5年くらいかな

それなら、報酬比例部分にプラスして、加給年金も受取ることができます
でも、奥さんが65歳になるまでの期間限定だから、その点は注意してくださいね
- 結局、老後の年金って、いくらもらえるの?
関係する項目
老齢基礎年金

老齢基礎年金は全ての人に支給される年金です
もちろん、必要な保険料をちゃんと払っていることが条件ですけど

全ての人ってことは、私ももらえるんだね
ずっと会社勤めで厚生年金しか入ってないけど

ええ、大丈夫ですよ
基本的に厚生年金に加入しているってことは、同時に国民年金にも加入していることになるので

ならば、厚生年金に加入していれば、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方がもらえるんだね

ちょっとでも会社勤めをしたことがある人は、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方がもらえるのですが、
会社員になったことがない、つまり厚生年金に加入したことがない人は老齢基礎年だけになってしまいます
- 国民年金と厚生年金の違いを教えてください