学生です、保険料の免除について教えてください
学生の場合は「免除」ではなく「納付特例」


「免除」と「納付特例」って、何が違うの?

免除だと、後々に受取る老齢基礎年金の額が増えます
もちろん、所定の保険料を支払った場合よりも減額されますが

それに対して納付特例だと、「保険料を払わなくてもいいけど、年金も増えませんよ」と、なります

とにかく手続きさえしておけば、学生は保険料を払わなくていいんだ

追納という制度を活用すれば10年以内ならば後からでも保険料を払う事ができるので、できれば、そちらを活用して保険料をしてください、ってことでしょうね

もちろん「払う気があれば」、の話ですが

あと、学生と言えどもたくさんバイトをして一定の所得以上だと、この特例を受けることはできないので、そのときは所定の保険料を納めなければなりません

年金が増えないんなら、手続きなんかしなくてもいいんじゃないの?
納付特例の手続きをしないとどうなるか?

納付特例の手続きを怠ると、保険料未納扱いとなって、最悪、預金口座とかの財産を差押さえられて強制的に徴収されます

でも、そうなるのは所得額が一定以上の人なんでしょ
ぼくはバイトで、月に数万円くらいしかもらってないし

強制徴収になるかどうかは、ケンタさんだけでなく世帯主の所得でも判断されます
つまり、ケンタさんの所得が少なくても、世帯主であるお父様の所得が一定以上ならばお父様の預金口座が差し押さえられることもありえますよ

そうなんだ

それに万が一、ケガや病気で障害状態になっても障害年金がもらえなくなるかもしれません
万が一といっても誰にでも起こりうることだから、必ず手続きをしておきましょう
手続きはとても簡単です

手続きと言ってもとても簡単で、年金手帳と学生証のコピーを持ってお住まいの市区町村役場か年金事務所に行けばいいだけです
申請書の書き方とかはその場で教えてくれるので、何も難しい事はありませんよ
卒業したときに送付される国民年金納付書

毎年、3月頃になると卒業生の元に国民年金保険料の納付書が送られてきて、「何、これ?」ってなる人が多いようです
これは、3月で卒業して納付特例の適用が終了するためです

その納付書を使って保険料を払わないといけないの?

多くの人は3月に卒業して、4月から会社勤めになって厚生年金に加入することになります
その場合は会社が保険料を支払ってくれるので送られてきた納付書は無視してもかまいません
でも卒業後に就職しなかったり、フリーターになったりとかの理由で厚生年金に加入しない場合は保険料を納めなければなりません
経済的な理由等で納めることが難しいときには、免除や納付猶予の手続きが必要になります
- 新卒社会人に送付される国民年金保険料納付書