結局、老後の年金って、いくらもらえるの?
老後の年金は老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額

老後の年金は老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計になります
但し老齢厚生年金があるのは会社勤めの期間、つまり厚生年金に加入した期間がある人に限られます

ない人はどうなるの?

その場合は老齢基礎年金だけになってしまいます
あと、65歳になる前から年金を受取ることができる人もいますが、64歳までは老齢厚生年金だけで、65歳から老齢基礎年金も合わせて受取ることができます
年金を受取ることができる年齢については、下記のページを参考にしてくださいね
- 老後の年金って、いつからもらえるの?
年金を受取ることができる年齢については、このページで解説しています
老齢基礎年金の年金額

では本題の、老後の年金はいくらもらえるかについてお話しましょう、まずは老齢基礎年金からです

ひと月保険料を支払う毎に、1600円くらいづつ年金が増えるのね
でも、今は国民年金の保険料を払ってるけど、会社勤めをしていた頃は払ってなかったわよ

その点は大丈夫、会社員として厚生年金に加入している期間は厚生年金の保険料を必ず支払っているので、その中には国民年金の保険料もちゃんと含まれているんですよ

あと、専業主婦とかで第3号被保険者になっているときも保険料を支払った月ってことにしていいのね

そうです、480月の全てをちゃんと保険料を支払えば、満額が支給されることになっています
ただ、今の満額は78万円くらいだけど、この額は毎年度変更されるのでアヤカさんが実際に年金を受取るときにはいくらになっているか、残念ながらわかりません

まあ参考程度に、ってことね
あと、保険料が免除になると年金が減らされるってなってるけど

ええ、具体的な数字で示してみましょう
支払う保険料 | 受取る年金 | |
---|---|---|
全額免除 | なし | 2分の1 |
4分の3免除 | 4分の1 | 8分の5 |
半額免除 | 2分の1 | 4分の3 |
4分の1免除 | 4分の3 | 8分の7 |

先程ひと月分の保険料を払う毎に約1600円の老齢基礎年金がもらえるという話をしましたが、例えば全額免除を受けると、その2分の1、半額免除ならば、4分の3にあたる分だけになります

何だか払ってる保険料のわりには、たくさん年金がもらえる印象ね
それに保険料が全額免除されても半分もらえるのね

老齢基礎年金の財源の半分は国庫、つまり税金から支出されている関係でこのようになっています
- 保険料の免除について教えてください
免除について詳しい事は、このページで確認してください
老齢厚生年金の年金額

老齢厚生年金の計算法はとても複雑で面倒です
しかも生年月日や働いていた時期によって計算式も計算に使う係数も違ってくるので、全てをここでお話するのはちょっと難しいです

簡単に説明することはできないの?

本当にものすごく簡単に計算すると、会社勤めをして厚生年金に加入していた期間に受取った給与やボーナスの総額の0.55パーセントくらいだと考えてください
くどいようでが、本当にアバウトな計算です

つまり、生涯年収が2億円のサラリーマンだと、2億円の0.55パーセントだから110万円くらいってことかしら

そのくらいの認識でいいと思います
そもそも将来、年金制度がどのように変わっているか誰にも分からないし、今現在の式で苦労して細かい計算をしてもあまり意味がありません
でも、ひとつだけ注意してくださいね

って言うと?

この生涯年収は月々の給与とボーナスの総合計ですが、その毎月の給与とボーナスには上限と下限が決められているということです

???、意味がよくわからないんですけど、、
下限額 | 上限額 | |
---|---|---|
給与(月給) | 88,000円 | 620,000円 |
賞与(ボーナス) | なし | 150万円 |

例えば毎月の給与の場合、62万円を超えてもらっていても62万円の給与をもらったものとして老齢厚生年金の額が計算されます

8万8千円に満たないときは、8万8千円をもらったとして計算されるってことね

そうです、あと、この数字は変わることもあります
でも、そんなに大きく変わることもないし、そもそも元がアバウトな計算法なので、あまり気にする必要はないでしょう
- 老齢基礎年金の額(概要)
- 老齢厚生年金の報酬比例部分(概要)
- 保険料の免除と猶予