保険料をちゃんと払った方がいいことはわかったけど、なぜこんなに有利な仕組みが維持できるの?

前回、ちゃんと保険料を払っておいた方がいい理由についてお話しましが、わかってもらえましたか?

はい、もうバッチリ!

では、今回はなぜそのような有利な制度が維持できるのかについてお話しましょう
老齢基礎年金の半分は税金から支給されている

この点は、今までに何度か取り上げていますが、改めて説明しましょう

老齢基礎年金の半分は税金が負担しているから、ほとんどの人が保険料として払ったお金よりもたくさんの年金がもらえてるってことだよね

そうです、せっかく税金をはらっているのに有利な年金をもらう権利を放棄してしまうなんて、とてももったいないと思いませんか?

でも、学生とかはピンとこないんじゃないかな?、自分で税金を払ってるわけじゃないし

でも、毎日買い物とかしてるでしょ、コンビニでポテチやコーラを買ったり、ネット通販で本や服を買ったり

もちろん

そのたびに払っている消費税の多くが年金給付の財源に充てられているんです
高給取りの会社員に負担してもらっている!?

自分で保険料を納めている第1号被保険者の場合、免除を受けた場合を除いて納めた保険料に比例して受取る年金額が変わりますよね

そうでなきゃ不公平だし、当然だよね

でも、会社員が加入している厚生年金は、必ずしもそうではないんですよ

???

例えば、厚生年金の保険料を、自分で保険料を支払っている第1号被保険者の5倍払っている会社員がいるとします
さっきの理屈だと5倍の年金をもらってないと不公平ですよね、保険料の負担は5倍なんだから

5倍も払ってる人いるの?

労使負担分合わせて5倍どころか、もっとたくさん負担している人はたくさんいますよ
でも、そんな人たちが5倍も年金を受取っているかといえば、そんなことはありません
もっとずっと少ない額です

つまり、給料やボーナスをたくさんもらっていて、たくさん保険料を払っているいる人ほど負担割合が大きい、ってことかな?

そうです、で、その負担してもらった分の一部が、自分で保険料を支払っている第1号被保険者の年金に回されていると考えられます