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繰下げると損をしてしまう事例(1)
遺族厚生年金の受給権が発生したとき

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配偶者が死亡したときに発生した遺族厚生年金の方が自身の老齢厚生年金より多いときには遺族厚生年金を選択することとなり、結果的に繰下げたことが無駄になってしまいます。

年金の繰下げについての詳細は下記のページで確認してください

老齢厚生年金と遺族厚生年金の併給

65歳以降に老齢厚生年金と遺族厚生年金の両方の受給権が発生すると多くの場合、以下のように併給調整されます。

繰下げ時の遺族厚生年金と老齢厚生年金

ケース1、つまり配偶者が死亡したことによる遺族厚生年金の額に比べて、自身の老齢厚生年金の額が多いときには問題ありません。繰下げによって増額した分を全額、無駄なく受取ることができます。

問題となるのはケース2の場合です。この場合は「支給額=遺族厚生年金の額(老齢厚生年金が全額支給されて、残りの差額が遺族厚生年金から支給されます。詳しくは下記のページで確認してください)」となるので、繰下げによる増額が受取る年金額に全く反映されません。つまり、繰下げの期間中に支給されなかった老齢厚生年金が丸々損になってしまいます。

自身の老齢厚生年金よりも配偶者が死亡することによって受給権を取得した遺族厚生年金の額の方が多くなることは決して珍しいことではなく、女性にとってはむしろ一般的であると言えます。

従って上記のケース2に当てはまる人が繰下げるのは、老齢基礎年金だけにとどめておくことが望ましいと言えそうです。

65歳からの遺族厚生年金と老齢厚生年金の併給調整については下記のページで解説しています

繰下げの期間中であれば回避できる

これを回避するには、65歳に遡って繰下げによる増額のない老齢厚生年金を全額受給すればよいことになります。つまり、繰り下げは初めから「なかったこと」するわけです。

但し、このような回避措置が取れるのは、あくまでも繰下げによる年金を受取る前の話です。繰下げによって増額された老齢厚生年金を受取った後では遡って一括で老齢厚生年金を受取ることはできません。

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