遺族厚生年金と障害厚生年金における300月みなしとは
遺族厚生年金と障害厚生年金の額は、老齢基礎年金の報酬比例部分をベースに計算されます。支払った保険料に比例して年金額が決まるため、厚生年金の被保険者期間が短いと極端に年金額が少なくなってしまうことがあります。
この問題を回避するため、厚生年金の被保険者期間が300月に満たないときには、300月分の保険料を納付したものとみなして、遺族厚生年金や障害厚生年金の額が決定されます。
300月みなしが適用される年金
- 短期要件の遺族厚生年金
- 障害厚生年金
遺族厚生年金の短期要件と長期要件については下記のページで解説しています
計算式
- A × 300 ÷ B
A:被保険者期間の月数で計算した年金額
B:被保険者期間の月数
計算例
A:被保険者期間の月数で計算した年金額:30万円
B:被保険者期間の月数:100月
年金額:30万×300÷100月 = 90万円