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年金が減るのは不幸なことか?

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先日、俳優でテレビタレントの愛川欽也さんが亡くなったのを知りました。聞けば、80歳で亡くなる一ヶ月前までレギュラー番組の司会をこなし、更にその後もインターネットの配信を続けていたそうです。以前に番組で共演されていたアナウンサーさんによると、最後まで明るく振舞っておられたそうです。

私の父はこの愛川さんとまるで正反対でした。同じ年代の方たちがまだ現役で働いているような年齢で早々にリタイアしてしまいました。仕事を辞めて間もないころは町内会の活動に積極的に参加したり、サークル的な集まりに顔を出したりしていました。ところが、何年かするとだんだんとそれらから疎遠になり、ついには完全に離れてしまいました。更に、あれほど好きだったゴルフも全く行かなくなりました。ゴルフにしろ釣りにしろ、たまの休日にやるから楽しいのでしょう。

そんな父に最後に残された楽しみは毎日の晩酌でした。最初の頃は7時ころから飲み始めていましたが、待ちきれないのか、余りにも暇をもてあましていたのか、飲み始める時間が徐々に早くなり、ついにはまだ6時にもならないのに気持ちよく酔っていたと記憶しています。

愛川さんと私の父では、どちらが幸せな晩年であったでしょうか? 父は仕事をしなくてもつつましく生活するだけの経済力はあったようですが、ぜいたくをしたり趣味や旅行にふんだんにお金を使えるような経済力はありません。以前は全く興味を示さなかったテレビ番組を見たり、何度も新聞を読み返したりして、晩酌までの暇な時間を潰すことに苦労している姿がいまでも目に浮かびます。

働く、働かないに関わらす年金がもらえるに越したことはありません。しかし、先の愛川さんのようにとことん現役にこだわる人はおそらく自分の年金がいくらもらえるか、年金制度がどうなるかなど全く興味がないことでしょう。もう余命いくばくもないことを悟った時点で仕事をやめて、余生を過ごすという選択肢もあったはずですが、最後の最後まで現役に拘っていたそうです。

これから年金を受け取る年代、特に若い方たちの多くは定年まで勤めて年金をもらって悠々自適のセカンドライフを送ることは間違いなく不可能です。60歳を過ぎて、さらに65歳以降も否応無く働かざるを得ないはずです。でも、年金をもらってリタイアした方がよかったのか、たとえ仕方なくでも働き続けた方がよかったのか、人生の最後にならなけば分かりません。

現在20歳代、30歳代の若い方が60歳、70歳になるころには年金財政が相当厳しくなっていることは確実です。それ自体は不幸なことですが、幸いにも60歳になるまでにまだ何十年もあり、定年後も働く準備をするための時間が十分にあります。否応無く働き続けなければなりませんが、反対にそれを逆手にとってプラスに変えることができれば、働かずに年金をもらって生活するより、よい晩年を送ることできるのではないでしょうか。

もちろんそれは言うほど簡単なことではありません。問題点等についてはまた改めてお話したいと思います。

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