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年金分割の対象となる期間

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婚姻期間と年金の離婚分割の関係

夫の年金の半分が単純に妻のものになるわけではないことは、このサイトで折に触れてお話してきましたが、改めて上記図表の事例を基にして解説します。

基本事項

年金分割の対象となるのは老齢厚生年金の報酬比例部分のみです。老齢基礎年金等については分割されません。

また、年金分割は、
3号分割第2号被保険者から第3号被保険者へ、
合意分割は老齢厚生年金が多い方から少ない方へ、
標準報酬月額と標準賞与額を受け渡すことによって行われます。

老齢厚生年金は標準報酬(月)額の平均(合計)によって受給額が決まります。したがって、標準報酬を受け渡すことによって年金の分割が行われます。

期間と分割の関係

1.婚姻前の期間

この期間については年金の分割は全くありません。妻の標準報酬は妻の老齢厚生年金に、夫の標準報酬は夫の老齢厚生年金へダイレクトに反映されます。

2.婚姻後の共働きの期間

この期間は夫、妻いずれも第2号被保険者となり、この期間で発生した標準報酬(月)額は合意分割の対象になります。夫だけでなく妻の分も分割の対象になります。

3.妻が60歳になる前の専業主婦の期間(平成20年4月1日前)

平成20年4月1日前の期間は第3号被保険者であっても3号分割の対象とならないので合意分割になります。

4.妻が60歳になる前の専業主婦の期間(平成20年4月1日以後)

平成20年4月1日前以降の第3号被保険者の期間は3号分割を行うことにより、夫(厚生年金の加入者第2号被保険者)の標準報酬の2分の1が妻のものになります。

5.妻が60歳以降の専業主婦の期間

この事例では妻が60歳になった以降も夫は第2号被保険者として働いています。この間の夫の標準報酬は妻が第3号被保険者から外れたので、再び合意分割の対象となります。

6.離婚後の期間

分割の対象となりません。

離婚時みなし被保険者期間

上記の期間のうち、婚姻期間で妻が第2号被保険者以外の期間(上記の3、4、5の期間)については離婚時みなし被保険者期間といわれ、厚生年金の計算の基礎となります。詳細は下記のページを参照してください。

注意

年金の合意分割の実務では、まず3号分割が行われ、その上で全婚姻期間中(対象期間)の標準報酬の総額が多い方から少ない方への年金(標準報酬)の受け渡しが行われます。従ってこのように期間毎に区切ってそれぞれの期間について別個に年金が分割が行われる訳ではありません。それぞれの期間が年金分割を行う上でどのような扱いとなるかのイメージとして捉えてください。詳しくは下記のページを参照してください。

また、この事例では合意分割について取り上げましたが、平成20年4月1日以後の第3号被保険者期間を対象とした3号分割のみを行うこともできます。

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