スポンサーリンク

遺族厚生年金と離婚年金分割、どちら得か?

Pocket

年金分割で損をすることも」のページで、離婚で配偶者(主に夫)の年金が分割されて受け取る(増える)年金よりも、遺族厚生年金の方が多くなるときには結果的に損をしてしまうことがあるとお話しました。

年金の分割で増える老齢厚生年金は最大でも相手方老齢厚生年金の2分の1、それに対して遺族厚生年金は4分の3が受給できます。このような見方は一般的に広く知られていますが、実際のところはケースバイケースとなります。そのあたりを出来るだけわかりやすくお話したいと思います。

ポイント

ポイントとなるのは、老齢厚生年金と遺族厚生年金の併給調整です。
65歳以降、(自身の)老齢厚生年金と遺族厚生年金を受給できるときには老齢厚生年金が全額支給となり、遺族厚生年金の額の方が老齢厚生年金より多いときのみ、両者の差額が遺族厚生年金から支給されます。(つまり結果的に受給できる総額は、老齢厚生年金か遺族厚生年金の多い方と同じになります)

会社員の期間が短い(ない)人

OL期間が短い女性や、結婚後に共働きの期間が短いなどの理由で老齢厚生年の額が少ない人は減額される年金額が少ないので、結果的に遺族厚生年金の額は多くなります。また、会社勤めの経験がなく老齢厚生年金がゼロならば、遺族厚生年金として死亡した配偶者の老齢厚生年金の4分の3にあたる老齢厚生年金を(ほぼ)減額なしで受給することができます。

それに対して、年金分割では最大でも2分の1にしかなりません。しかも、分割の対象となるのは婚姻期間に限定されます。

会社員の期間は長いが婚姻期間中に関しては短い人

独身のOL期間が比較的長く晩婚で、結婚してまもなく専業主婦になった等のケースが該当します。このような場合は厚生年金の加入期間が長くても、年金分割の対象となる期間のうち、配偶者から分割されて増える年金が多くなります。

その一方で、自分の受取る老齢厚生年金が多いので、婚姻を継続して配偶者が死亡したときに受取ることができる遺族厚生年金は、その分少なくなります。

会社員、婚姻期間中を通して会社勤めの期間が長い人

結婚後も共働きで、厚生年金の加入期間が長いケースです。このようなときには離婚による年金分割も、配偶者が死亡したときの遺族厚生年金も少ないか、もしくはゼロになること一般的です。

まとめ

ポイントをまとめるとこのようになります。

ポイント1:自身の厚生年金加入状況

自分の厚生年金の額が多ければ遺族厚生年金の額も少なくなります。また、婚姻期間中の厚生年金加入による老齢厚生年金が多ければ、分割の対象となる額も少なくなります。

ポイント2:婚姻期間の長さ

年金分割は最大でも2分の1でしかも分割の対象となるのは婚姻期間に限られるので、婚姻期間が期間が短ければ当然、分割の対象になる年金も少なくなります。遺族厚生年金は婚姻期間に関係なく死亡した配偶者の老齢厚生年金全額の4分の3です。

ポイント3:離婚の時期と寿命

年金分割は離婚すれば(協議等を経て)受給権が発生するので、離婚が早ければ多くの年金が受給できます。それに対して遺族厚生年金は配偶者が死亡するまで受給権は発生しません。もちろん自分か先立つようなことがあればゼロになります。つまり結局どちらが得かは人生の最期のときになってみないとわからないと言えそうです。

Pocket

スポンサーリンク

サイト内検索

スポンサーリンク