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年金資金(積立金)は大丈夫か? GPIFの運用方針

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今朝(2015年1月15日)の情報番組で年金の積立金について興味深い特集をしていたのでご紹介します。

現在、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が管理している年金の積立金、つまり将来、私たちの年金給付に充てられる資金の総額は約130兆円ということです。以前はこの大切な資金を運用するに当り安全第一、増やすことよりも減らさないことに重点を置いた運用がされていましたが、その方針を大きく変わりました。具体的には安全資産といわれる国債の購入を減らし、国内株式等のリスク性の高い資産の比率を高めるとのことです。

もちろんこれに対する反対意見も存在します。大きな論点は2つ。
①リスクが大きすぎる
②運用方法の決定プロセスに問題がある。
これらの点について詳しくみていきたいと思います。

運用のリスク
当然のことながら株式による運用は高いリターンが期待できる反面、大きな損失を被る可能性もあります。期待できる運用益は2兆円余り、しかし実際に年金給付に必要な額はその何十倍にも及びます。わずかな(給付額に対して相対的に少ない)リターンを得るために何十兆円もの大切な年金資金をリスクに晒すことは、リターンに対するリスクが大きすぎるという意見がありました。
実際にリーマンショックのときには9兆円を超える損失を計上しています。また、政府見解として20兆円を超える損失が出る可能性があることも国会で指摘されているそうです。

運用方針の決定法
もし、皆さんが定年まで勤め上げて退職金を受け取ったら、老後の生活を支えるその大切なお金をどのように運用しますか? ほとんどの人は増やすことよりも減らさないことに重点を置き、銀行預金など安全な資産運用を心掛けるはずです。退職金をリスク商品である株式につぎ込む人のほとんどは他に収入があったり、あるいは十分な蓄えがあるので退職金に頼らなくても生活していくことができる方たちでしょう。

では、そのような大切なお金を使い自分たちの知らないところで勝手にリスク商品である株式で運用されていたら、みなさんはどう思われるでしょうか? 多くの人は「ちょっと待ってくれ!」と憤りを覚えるのではないでしょうか?
しかし残念ながら私たちはその決定に口を挟むことができません。年金積立金の運用(預け)先をGPIF以外にすることもできません。また、株価を維持、上昇させる目的でGPIFの資金を株式市場に投入することはあってはならないことです。しかし、政府の意向を汲みGPIFが現在の株式相場を買い支えていることは、株式関係者の間では半ば公然の事実として語られています。

他にもこの番組ではGPIFが曰く付きの組織であることや、共済年金との違いについての解説がありましたが、ここでは触れません。
年金については様々な情報が飛び交っていますが、根拠を示すことなく必要以上の不安を煽ったり、あるいは逆に楽観論を唱えたりしているものが多く見受けられます。そんな中で、この番組は割としっかりとした取材に基づいた作りになっていました。先の選挙でも年金なとの社会保障問題について全くと言っていいほど争点となりませんでした。こうした年金について問題を提起するような番組が増えてほしいものです。

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