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保険料の追納はした方がよいのか?

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自分で決められる年金

免除された年金保険料を追納することによって年金額を増やすことができます。これは少しでも年金を増やしたい人にとってありがたい制度で、多くの方が利用しているようです。もちろん年金額が増えることはよいことですが、頭に入れておきたい点もあります。

国民年金にしろ厚生年金にしろ、その保険料を自分の意思で払うか払わないかを決めることはできませんが、付加年金国民年金の任意加入、そして今回のテーマである免除された保険料の追納については任意で、払う払わないを自分で決めることができます。

ポイントは回収年数

その際のポイントになるのは、「支払った年金保険料を何年で回収できるか」という点です。なんだか難しそうですが、それほどでもありません。
例えば国民年金の年額保険料は約18万円、それに対して老齢基礎年金は保険料を40年支払うと満額となる約80万円を受給することができます。つまり、80万円を40年で割れば1年分の保険料(18万円)に対するリターンの年金額(2万円)を求めることができます。(以降の説明はこの18万円と2万円という数字がキーポイントになります)

従って、年金を『18万円(1年間に支払う保険料)÷2万円(それに対して増加する年金額)』≒約9年のあいだ受給できれば元が取れる計算になります。
65歳から受給して74歳まで生きれば元が取れる計算になります。余りにも単純化した試算ですが、将来の正確な年金額はだれにも分からないので、この程度の見積もりで十分なはずです。

追納保険料の回収年数

では保険料を追納した場合はどうでしょうか?
例えば保険料の全額免除を受けていた場合、追納しなくても既に半分の年金額が確保されています。よって、追納によって全額支払っても、増えるのは残りの半分のみとなります。従って、支払った保険料を回収するのには倍の期間、つまり18年間受給しなければならない計算になります。83歳以上まで生きる自信のある人以外は追納は考えた直した方がよいかもしれません。もちろん年金の支給開始年齢が70歳になれば88歳まで生きる必要があります。

18万円を支払っても
これを上記の例で示すと、全額免除を受けた時点で2分の1にあたる1万円分の年金は既に確保しているので、18万円を支払っても増える年金は残りの1万円分だけとなります。従って、『18万円 ÷ 1万円』≒ 約18年かけないと支払った18万円を回収できないことになります。

以上、全額免除の場合で示しましたが、一部免除の場合(4分の3免除、半額免除、4分の1免除)でも同様の結果になります。
例えば半額免除の場合、2分の1の保険料を支払ったことによって、既に全額支払ったときの4分の3の年金を確保しています。従って、残りの9万円の保険料を追納することによって新たに増えるのは5千円分(2万×1/4)だけになり、『9万円 ÷ 5千円』≒ 約18年かけないと回収できない計算になります。

なお、学生納付特例納付猶予の期間は年金額への反映がないので約9年で元が取れますが、他の免除保険料の追納と同様に、加算金も合わせて納付する必要があります。

追納はしないほうがよいのか?

もし私が追納をする、しないの選択に迫られたら、おそらくしないと思います。でも、年金制度もふくめて、将来どうなるかは誰にも分かりません。公的年金の最大の長所は一生涯もらい続けることができることです。将来の年金を少しでも増やしたいのであれば、また、追納できる余裕があれば、追納するに越したことはありません。

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