スポンサーリンク

保険料負担と年金額の関係、給料が多い人は損をしている!?

Pocket

残業を減らせば本当に得か?を読んだ方は、「給料が多いほど損をしてるのではないか?」と感じているかもしれません。そこでこの点について詳しく検証してみます。

いくら払っても基礎年金額は同じ

厚生年金の話をする前に、健康保険について少しお話したいと思います。健康保険の場合も厚生年金と同様に給与額(標準報酬月額)に一定の割合を掛けて保険料が決まります。従って給料が高い人ほどたくさんの保険料を支払っています。
最も少ない人の自己負担保険料は3000円足らずなのに対して、最も多い人の保険料は6万円以上になります。

それでも、払っている保険料が多くても少なくても健康保険で受けられる医療サービスは全く同じです。実は厚生年金も基礎年金部分に関してはこのようなしくみを採り入れています。

保険料の多い人と少ない人の比較

厚生年金保険料を多く支払えば、基礎年金に充当される部分も大きくなります。しかし、老齢基礎年金は加入月数によって決まるので、加入月数が同じならば、払っている保険料に関わらず支給額は同じになるのです。

支払った保険料と年金額の関係

支払った保険料と受け取る年金の関係

給与額と受け取る年金の関係を図に表してみました。簡潔に説明するためボーナスはないものとします。

毎月の給与額が10万円の人が1年間保険料を払うとおよそ2万6000円の年金が増加します。一方で給与が60万円の人の場合は6万円近くになります。

折線グラフは支払った保険料(事業主負担分込み)に対する年金受給額の割合を示したものです。
給与が10万円だと1年間保険料を支払った場合、その保険料の約13%の年金が増える計算になります。一方、給与が60万円の人は支払った保険料の5%足らずしか年金額は増加しません。

年金の損得とは?

年金で損をするか得をするかは、結局のところ長生きできるかどうかにかかっています。ここでもうひとつ別のグラフを見てください。

支払った保険料の回収にかかる年数のグラフ

このグラフは支払った保険料を全て回収する(収支トントンの)為にはどのくらいの期間年金を受給する必要があるかを示したものです。
給与が10万円ならば8年のあいだ年金を受給すれば支払った保険料を回収できますが、60万円ならば20年以上、65歳からの受給だと85歳以上になるまで生きて年金をもらわなければ支払った保険料の方が多くなってしまいます。もし将来70歳からの受給となれば90歳以上になるまで長生きしなければなりません。

たくさんの保険料を現役時代に支払えば多くの年金をもらえるとはいえ、高所得サラリーマンはきっと複雑な思いをしているのでしょう。

Pocket

スポンサーリンク

サイト内検索

スポンサーリンク