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言葉の意味の移り変わりと年金用語

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日本語調査によると

今朝、起き抜けにテレビをつけると「正しい日本語」についての話がありました。先日の文化庁の日本語調査によると、例えば、「話のさわり」の「さわり」は、多くの人(もちろん私も)は話の最初の部分という意味だと思っているようですが、実際には話の「要点」という意味なのだそうです。その他にも「流れに棹さす」は、流れに乗っているときに、更にさおを使って、勢いを加速させる意味が正しいのですが、一般には全く逆の意味で使っているようです。

時とともに変化する日本語

でも、いくらそれが正しくないと言っても一般的によく使われていれば、そちらが正しいといえるのではないでしょうか? 「流れに棹さす」のように全く逆の意味で使われているような言葉だと、正しく使うと逆に混乱の元にもなりかねません。ニュアンス的にもさおを差せば流れを加速させるというより、止めてしまう、弱めてしまうと感じるのが、一般的な人の感覚に近いと思われるし、さわりといえばやはり中身や本質というより、表面的なものというニュアンスで捕らえる人が現代では多数派であると思います。

文化庁も無理に時代に抗って「正しい」日本語を守ろうとするのではなく、むしろ今の時代のあった日本語へ誘導すべきではないでしょうか。

年金の用語でも同様のことが

これと同じようなことが、年金の用語でも起こっています。
60歳~64歳の間に受給権が発生する60歳代前半の老齢厚生年金は大きく定額部分と報酬比例部分に分かれます。生年月日やそのときの年齢に応じて、受給できる年金は定額部分と報酬比例部分を合わせたもの、もしくは報酬比例部分のみになります。

このうち、定額部分と報酬比例部分を合わせて受給できる老齢厚生年金を「特別支給の老齢厚生年金」、報酬比例部分のみのものを「報酬比例相当の老齢厚生年金」と呼びます。

ところが、どちらも特別支給の老齢厚生年金と言われることがちょくちょく見受けられるようになり、その後しばらくの混乱を経て、今では「60歳代前半の老齢厚生年金=特別支給の老齢厚生年金」という呼び方が正しいものとして定着しました。

おそらく、「本来は65歳から支給される老齢厚生年金を60歳から特別に支給する」から、60代前半の老齢厚生年金全般を特別支給と呼ぶのがしっくりいくのでしょう。今となっては「特別支給の本来の意味は..」などと言い出そうものなら理屈っぽい気難しいヤツと陰口を言われるのがオチです。

「流れに掉さす」も、そんなに変わらないと思うのですが、、、

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